幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ

西神社長とサブローが事務所を後にし、会議室から社長室に移動。


「社先生、杏ちゃんに話すことあるからソファーでくつろいでいてください」


と柔和な笑みを浮かべて言われても、隣に杏がいる以上ふんぞり返っていられない。


「まずはデビュー11周年だ。おめでとう」


「ありがとうございます」


「おめでとう」


これくらい言わせてもらっても桂木は嫌な顔しないだろ。


「仕事の話の前に、まずは新しいマネージャーだけど、劇場関連以外の担当は修のマネージャーが担当ーー」


「失礼します。渋滞に引っかかってしまいました」


「ご苦労さん。今紹介してたところだ」


「すいません。今日から劇場以外でマネジメントさせていただく郡(こおり)です。よろしくお願いします」


「お願いします」


桂木の弟のタレント修(おさむ)のマネージャーが杏の担当に。


確か役員待遇みたいな立場だと聞いてるが。


桂木が指揮してる間は杏は安泰だな。


しかし、超がつくほどのベテランだ。


コネクションは小山内以上だが、フットワークが心配だ。


と、部外者の余計な心配です。