幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ

まさかのランニング宣言が飛び出して背筋がゾクゾクっと。


でも、これはいいのか?


お酒に逃げるよりはまだ神田さんは精根尽き果ててはいない。


…………本気でそう思いたい。


「走る前に少し太った方がいいですよ」


「太る?」


「前よりシャープと言うか、風に飛ばされそうな」


「ひどいこと言うなあ。まあ、少しは気にしてるんだ。でも、どうにも食べる意欲がないんだよな」


「うーん……、とりあえず毎日栄養ドリンク飲みませんか?ちょうど社長から栄養ドリンク大量にいただいたのでちょうどよかったです。嫌いじゃないですよね?」


神田さんは鏡で疲弊してる自らの身体を一瞬だけ見て首を縦に振った。


大変だろうけど、現場にいなければいけない人だから私なりのサポートをします。