ー放課後。

そろそろかな。

由羅が岸くんに告白するまで

あと少し。

私は何してるかって?

告白がどうなるのか、覗きしてます。

だって!気になるし。

たしか朝、学校の前の公園に呼び出して

告白するって由羅が言ってた。

私はその公園にある滑り台の下に

隠れている。

公園っていっても、

ブランコ4つに私が隠れてる滑り台、

ジャングルジムと

小学校低学年用くらいの鉄棒しかない。

後ろから足音がする。

もしかして、きた?!

「おーいっ!なにしてんのっ!」

「うわぁあっき、岸くん?!」

「なーぁに、ひとりかくれんぼ?笑」

ケラケラ笑ってる岸くん。

「ん、んな訳ない!!」

笑ってる顔が眩しすぎる。

キラキラしてて、

アイドルはさすがだなって

改めて思う。

「あれ、由羅ちゃんから呼ばれたんだけど

どこにいるか知らない?」

やばい。由羅が来るんだった。

もし私がいるって知ったら

告白できなくなっちゃうよね?

「あぁ!!今、来ると思うから

待ってたら!私帰るからじゃあね!」

滑り台の下から出て

逃げるように走って帰る。

結局、告白してる所は

見ることができなかった。

結果がどうなったのか

明日由羅に問い詰めよう。