華さんと話し終わった後、少し涼の病室によった。
━━トントン。
「はい?」
ガラッ。
「挨拶終わったから来ちゃった!」
「お、おう!華さんも神田?先生も喜んでたか?」
「うん。喜んでた。」
泣きそうになってたよ!と言いそうになってやめた。
だって、泣きそうになったって言ったら私の命どんだけ短いんだよってなるからね!
「よかったな。俺も萌音の制服姿見れて嬉しいよ。病室に居る時の服も似合ってるけど!」
なんか冗談っぽく言ってコロコロ笑う君。
「涼はほんと、太陽みたいな笑顔だね。」
そう口にすると、涼は
「萌音の方が何百倍も光ってるよ。」
その真剣な眼差しに吸い込まれそうになる。
ドキドキが止まらなかった。
発作とは違う。心地のいい鼓動で、顔が暑くなるのがわかった。
「ありがとう。」
自然とこぼれた言葉。
私は嬉しい気分のまま涼の病室を出た。
