こんなに、同い年の子達と騒いだのが初めてで嬉しくて泣きそうになった。
「私らのこと呼び捨てで良いからね?」
と、ゆなちゃんが言った。
「俺も呼び捨てで良いぞ!」
「啓太、それはずりぃな!俺なんてまだ呼ばれたことないんだぞ!」
それを聞いて私は驚いて聞き返した。
「え、あれ?呼んだことなかったけ!?」
「たぶん、呼ばれた記憶ないぞ」
私は気付いた。
そういえば、心の中では涼くんって呼んでたが口にはしてないなと。
「そっか。なんかごめんね?これからは、沢山呼ぶね!」
そう言ってニコッと笑った。
すると、涼くんは頬を赤く染めて目を逸らし言った。
「いや、そんな沢山呼ばなくてもいいし!」
