「萌音が笑顔になりますように」 「なにそれ!」 「だって、作り笑いってバレバレだったじゃん?」 意地悪な笑みを、浮かべている。 「萌音ってさ、嘘とか付けなさそうだよな。」 たしかに当たっていた。 親にも、華さんにも、まなちゃんにも、嘘を付けない。 嘘を付いて傷付けたくないからだ。 「嘘付けないよ。でもね、優しい嘘は付けるよ。きっと。」 そう言って私は微笑んだ。 涼くんはまた、ぽかんとした顔をしていた。 わからなくてもいいよ。そう思った。