「いいけど、屋上に着くまで静かにね?」 「わかってるよ。あっ。でも俺足怪我してるんだよ。」 「車イスじゃ行けないんだよね…」 「そうだよな…」 悩んでると、「あっ!」と声がした。 「なになに!いいアイデア浮かんだ!?」 イタズラをする子供みたいにワクワクして目を輝かせた。 「朝日を見に行くのはやめて、窓を開けて外の空気だけ吸わない?」 「つまんないのー。でも、それでもいいや!」 「よっしゃ!じゃ、俺窓側に行くから車イス引いてよ!」 「はーい。」