どさっという物音と、 ぽたぽたと雫が落ちる音と、 頭を濡らす冷たい雫の感触で 目を覚ますと、 未だ白い雪に 閉じ込められてはいましたが、 薄らと曙色した光と、 ぽかぽかとした温かさを感じました。 夜には聞こえなかった、 そよ風の歌声、 その歌に靡く樹々の葉擦れの音、 小川の潺、 小鳥達の囁き。 すべての音が調和し、 美しく心に響く、 心地良い朝でした。