「インスタントコーヒーだけど。ブラックで良かったんだよね?
どうぞ、くつろいでいて。

私、ちょっと二階に行ってくるから待ってて。」

リビングに一人残され、少し心細かったが、長時間の移動の疲れが出てうとうと微睡んで(まどろんで)いた。

と、足元に何かが触る感じがしたが、眠さに勝てず、瞼が開かなかった。

毛布が掛けられる感触がし、眠りは深い処に落ちていく。

膝に心地好い重さを感じる。

程好く暖かで、とても幸せだった。