君が教えてくれた、小さな魔法


その瞬間。


「イテッ!」


バランスを崩したオレは、窓枠から部屋の中へ転がり落ちていた。
下手に転んだらしく じんじんと来る痛みに顔をしかめる。

とにかく早くアレを……!

何とか起き上がりテーブルに向かおうとした。


「……猫が、しゃべった」


小さくも、はっきりと聞こえた声に歩みが止まった。