君が教えてくれた、小さな魔法


温かい、優しい声で 少女が続ける。

「あなたに教えてもらわなかったら、ずっと誰かと向き合わないままだったかもしれないもん」

顔を上げると、こちらを見つめる少女の目は 幸せそうにきらきらとしていた。

「ねえ、お昼 一緒に食べようよ」

テーブルに置いてあった皿にはサンドイッチが2つ。
そのうちの1つを、少女がオレに差し出す。

おそるおそる前足で取ると、少女はあどけなく微笑んだ。

「「いただきます」」

2人分の声が、重なった。