君が教えてくれた、小さな魔法


「……あなたは、魔法使い?」

「!?」

「……人の言葉を、話せるんでしょ?」

気味悪がるのでもなく、追い払おうとするのでもなく。
ただ静かに問いかけてくる少女に、オレはどうにでもなれと胸をそらした。

「そっ、そうだ!オレは魔法使いだ!」

「……それなら、私に魔法を教えて?」

思わず体を震わせた後、オレはテーブルを見上げた。
ほどよく湯気がおさまってきたスープに喉が鳴る。