「“もっと頑張れば”っていう後悔だけが残っちゃったから、次の恋は絶対に諦めないで頑張るって決めてるの」
「その相手がうちのお兄ちゃん?」
「うん」
祐実は可愛らしい顔で小さく頷いた。
「祥吾先輩はモテる人だからあたしなんか相手にされないと思う。それでもいいの。相手にされてないなら相手にされるような女になるから」
と何とも力強い言葉。
「だからね、明里も負けちゃダメ。一緒に頑張ろうよ」
「祐実……」
「今野くんに彼女が居たって振られたって関係ない!大事なのは明里の気持ちだよ!」
そう言って祐実は私の胸元を指差した。
「好きっていう今の気持ちを大切にした方がいい。私はいつだって明里の味方だよ。今までだってこれからもね」
祐実の言葉に泣きそうになった。
「あら、目が潤んでるけど」
と意地悪っぽく言う。

