「明里!」
学校の正門に差し掛かった時、校舎の方から秀真が急いで走ってくるのが見えた。
「どうしたの?」
「休み時間だし心配だからここまで迎えに来た!」
「教室で待っててくれてもよかったのに」
「だって一人じゃ教室入りづらいっしょ?」
「ありがとう」
秀真が来てくれてホッとしている。
彼の言うとおり、悠のいる教室に遅れて入っていくのは若干気まずいから。
「本当に大丈夫?」
「うん……でもまだここが痛い」
そう言いながら胸を押さえる。
教室へと近づくにつれて、緊張からかズキズキとする。
「俺はさ、明里がしたことは悪いことなんて思わないよ」
「え?」
「頑張ったじゃん、偉い! ……俺はそう思う」
「愁真……」
「だから気にすんなよ!明里には俺が居る。だから笑え!」
「ありがとう」
秀真が居てくれるだけで、とても心強かった。

