「ごめん、明里。見るつもりはなかったんだ」
制服に着替え終わってドアを開けると、秀真がそう言って手をあわせた。
「別にいいよ、もう」
ワザとじゃないって分かってるし、女の生着替えを見れるような奴じゃないって知ってるから。
それに、コイツら二人の前で、私の体を大胆にお披露目してしまった事実は変えられないし。
「……っていうか何なのよ、その頭!」
寝癖のついた髪を見て、私はブラシでその髪をとかす。
「起きたら直せっていつも言ってんでしょ!?」
「急いでたんだから許してよ」
ガミガミ口うるさく言うと、甘えたように秀真が笑う。

