「明里、帰ろ」


放課後のSHRが終わり、真っ先に私の席にやって来た秀真。


「やけに嬉しそうだね。そんなに早く学校終わってほしかったの?」

「当たり前じゃん」


嬉しそうに笑う秀真。

相変わらず犬っぽい。


「じゃあ、祐実。また明日ね」

「うん。楽しんで来てねー」


教室で祐実とバイバイし、私と秀真は学校を後にした。



「何かカップルだらけだね」


学校から少し離れた繁華街。

そこに位置する映画館にやって来た私達は、これから観ようとしている映画の場内に入るなりイチャつくカップルの多さに唖然とする。


「まあ、恋愛映画だからしょうがねーよ」


秀真は空いている席を適当に選び、そこに腰を降ろした。