「……ってぇ……」
「悠、大丈夫?!」
微かな声で痛いと呟いた悠に、彼女が心配そうに声を掛ける。
「最ッ低!悠がそんな風に言う人だなんて思わなかったし!」
ギュッと手を握りしめ、逃げるようにして屋上から立ち去った。
「明里っ、待って!」
階段を下り終えた所で、後を追いかけて来た秀真に腕を掴まれる。
走る足を止め、壁に寄り掛かった。
「急にハルのことぶん殴るから、俺超焦ったし」
「……悠、最低だよ……秀真のことも私のことも馬鹿にして……」
「どうせいつものジョークじゃん?そんなに気にすることでもないと思うよ」
秀真は然程気にも留めない様子で、いつものように笑う。
「それにしてもハルってば、何で明里には冷たいんだろうな?」
「……きっと嫌いなんだよ、私のこと」

