「お前らはガキか」
にゅっ、と悠の顔が視界に飛び込んできて、それまで見ていた空が遮られる。
「あれ~?ハルいつ来たの?」
体を起こし、地面に両手を付けながら秀真が驚く。
「いつってお前らが来る前からだっつーの!」
そう言って悠は髪をクシャっとさせた。
「悠、忘れ物」
少し遅れて物陰から出て来た彼女が、右手にネクタイを握りしめながら笑う。
それを見た途端、さっきの出来事が余計にリアルに想像出来てしまった。
「結んであげるから、しゃがんで」
「ん」
悠は彼女の背丈に合わせるように屈みこんだ時。
第3ボタンまで開いたワイシャツから、悠の鎖骨がチラっと覗いた。
それを目にして、ドキッとしてしまった。
彼女は慣れた手つきでネクタイを結んでいく。

