隣りの恋ゴコロ



「あーかりっ」

「秀真?!」


秀真はニコッと微笑み、中に入って来て屋上のドアを閉めた。


「何でここに……」

「掃除行く途中に明里が階段上って行くのが見えたから、屋上でサボるのかと思ってさ。それだったら俺も一緒にって追いかけてきた!」


屋上で起こっている“行為”など知らずに、秀真は伸びをしながら私の横に並んだ。


「別にあたしはサボろうとしてたわけじゃ……」

「なあ、覚えてるか?」


人の話など無視して、秀真が口を開く。



「小中学生の時、立ち入り禁止だった屋上に三人でこうやってよく来ては、大の字になって横になったこと」


秀真は懐かしそうにその場に横になり、当時みたいに大の字に体を広げる。



「うん、覚えてるよ……今は全然しないけど」

「それはハルが俺らとあまり一緒に居なくなったからだろ?」


秀真は空に向かって手を伸ばし、雲を掴むような仕草をして見せた。


「明里も大の字になったら?」


そう手招きされ、秀真の隣りに座るとそのまま体を後ろに倒す。

雲がゆっくりと流れていくのが見えた。