「本当は去年のクリスマスに渡すつもりで前から買っておいたんだけど、別れた後だったから、渡す必要がなくなってそのままにしてた」
「嘘っ……」
そんなに前からこれを?
「渡せてよかった」
指輪を見つめながら、嬉しさのあまり涙がこぼれる。
「また泣くのかよ」
「だって……」
「でも嫌いじゃないよ。お前の泣き顔」
と私を抱き寄せる。
「は……る」
名前を呼ぼうとしたら、チュッと音を立ててキスをされる。
「すんげー好き」
ズルいよっ。
全部ズルい……。
「いつか本物渡すからそれまで予約っつーことで」
「悠をずっと好きで居続けてよかったっ……」
もし諦めていたら、こうして悠と二人で幸せを感じることが出来なかったから。

