「なあ、あれ見てみ?」
と外を指差す悠。
見つめる視線の先に、小さな三人の子供の姿があった。
「可愛いね」
女の子を真ん中にして両サイドには男の子が二人。
三人で仲良く手を繋ぎ、お母さんと一緒に歩道を歩いている。
「何か小さい頃の俺らみたい」
悠がボソッと呟く。
「言われてみればそうだね」
子供たちを見て、自分たちの小さい頃を重ねて見る。
幼稚園からの帰り道とか、よくああやって三人で手を繋いで歩いたなあ……。
「明里はさ、いつ俺のこと好きになったんだ?」
「えっ、何よいきなり」
突然変なことを聞かれて戸惑う。
「いきなりじゃねえよ、ずっと思ってたこと。俺ら、小さい頃からずっと一緒だろ?だから好きになった時期っていつなんだろうって」
「……中学1年のバレンタインだよ。悠が女の子からたくさんチョコ貰ってるのを見て、イラッとして……」
悠も秀真も既にその頃から女子にモテて、告白も結構されてた。
女子にいつもチヤホヤされてる二人を見た時、何故か悠に対しては凄く機嫌が悪くなったのを覚えている。
それでその時に気がついた。
幼なじみとしてではなく、一人の男の子として悠が好きなんだってことに。

