「でもまあ、そういう危なっかしいところが逆に放っておけなくて可愛いんだけど。ね?ハル」
「――まあな」
“知るか”って答えるかと思っていたのに、悠からは意外な言葉が返ってきて内心ビックリしたけど嬉しかった。
「それにしてもさっきのは衝撃的だったよな!まさかハルが童貞だったなんて!」
「うっせえな、悪いかよ」
「いいや、別に?てか堂々と公開暴露なんかしちゃって恥ずかしかったし!」
「恥ずかしいのは俺のほうだっつーの!何でお前が恥ずかしいんだよ」
――信じられない。
梨花さんと屋上とかで結構イチャついていたのに、まだ未遂だったなんて……。
「でもかっこよかった。俺だったら絶対あんなこと言えないし」
「あの時はああ言うのが一番早いと思ったんだよ。何言ってんだって感じだけど」
悠は開き直った様子でポケットに手を突っ込む。
「一件落着したことだし、俺先戻ってんね!」
と、足早に教室へと戻っていく秀真。
どうしたんだろ、秀真。
同じ教室なんだから、一緒に戻ればいいのに……。

