「何やってんだよ!その手離せよ!」
と先輩たちから私を解放したのは秀真だった。
「どうして……」
「これはお前とこの人の問題だから口を挟むことじゃないって思ってたけど、他のクラスの奴らが大変なことになってるって教えに来てくれたから助けに来たんだよ」
秀真はそう言いながら私を立ち上がらせた。
「あんた、いい加減にしろよ!振られたクセにみっともねーことしてんなよ」
「あんたって……先輩に向かってその態度はないんじゃないの?」
「こんな状況で先輩も後輩も関係ないね。振られた腹いせにこんなことするなんて、そっちの方がよっぽど最低だろ?!」
「最低なのはどっちよ?人の男を奪っておいて自分だけ幸せな面してムカつくのよ!」
「きゃっ」
梨花さんに突き飛ばされ、足元がふらつく。
そのまま後ろに倒れそうになったところを、誰かがしっかりと支えた。
「大丈夫か?」
「悠!!」
悠が現れ、梨花さんや他の先輩たちがざわつく。
「ったくお前はいつも一人で何勝手に行動してんだよ。待ってろって言っただろ?」
悠は呆れながら私の頭の上に軽く拳を落とした。

