ふいに梨花さんと目が合い、気まずさから視線を逸らしたが
じっと彼女の視線は私に向けられているのを感じた。
「日比野さんさ……幼なじみだからって、これ以上悠にちょっかい出すのやめてくれない?」
「おい、梨花」
梨花さんは止めに入る悠を差し置いて近づいてくると、突然、私の頬を引っ叩いた。
「梨花っ、お前何してっ」
「邪魔なのよ!消えてよ!」
梨花さんの鋭い瞳が私を睨み付ける。
「悠、悪いけど彼女と二人だけで話がしたいの」
「でもっ……」
悠は私達を二人だけにするのが心配そうに見つめる。
「悠、私からもお願い」
「分かった」
私がそう言うと、悠はその場から立ち去った。

