「好きな男取られたからってこんなことしかできねーの?醜いなあ、お前ら」
「なっ……!」
「あとさ、場所ってモンを考えろよ。見てみ?周りが迷惑がってんじゃん」
悠は呆れた様子で溜息つくと、彼女の手を離した。
「行くぞ」
彼女たちは逃げるようにして教室を去っていく。
「ありがと……」
「別に?教室で騒がれたままじゃ、うるせぇじゃん」
お礼は言ったものの、昨日のことがあって真っ直ぐに顔を見れない。
「そんなことより、ちょっと来い」
悠は強引に手を引いて、ひと気の少ない階段裏へと連れて行く。
「何?」
「昨日のこと、今すぐ説明しろよ」
悠は親指と人差し指で挟むようにして私の顔を持ち上げた。

