隣りの恋ゴコロ



あまりにも大きな声が響いた為、教室に居たクラスメイト達が静まり返る。

みんなの視線が集まるも、彼女たちは気にも留めていないようだ。


「いや、付き合ってないんだけど……」

「はあ?そんな嘘が通じるとでも思ってんの?!周りを油断させといて自分はちゃっかり秀真くんとくっついて、やることが卑怯なのよ!」


聞く耳持たず、一方的にそう責め立てる。


「嘘じゃないし、みんなのことを油断させたつもりもない」


そう言うと、彼女の手が胸元に伸びてきた。


「本当のこと言えっての!」


殴られる――…

そう思って咄嗟に目を瞑った時だった。



「おい、何してんだよ」

「……ッ?」


ゆっくりと目を開けると、悠が彼女の振り上げた右手を思い切り掴んでいた。