「日比野さんと秀真くんの二人に話があるので」
え?私たち二人に?告白じゃないの?
「ちょっと聞きたいことがあって……二人って付き合ってるの?」
カバンの取っ手をギュッと握りながら訊ねてきた彼女に、私も秀真も「え?」と首を傾けた。
「どうして?」
「えっと、少し気になって」
この子は多分、秀真のことが好きだ。
そうじゃなきゃ、付き合っているかどうかなんて気にしないもの。
問題はそこじゃない。
「どこからそんな話を?」
話の出元が何処からなのか、だった。
「梨花先輩がそう言ってたから。秀真くんが日比野さんを好きだって……」
「え?梨花って……悠の彼女のあの梨花?」
「梨花先輩とは中学時代の部活仲間で、高校入ってからも仲良くさせてもらってるの。 ……それでそういう話を耳にして」
「――付き合ってない。でも俺が明里を好きなのは本当。話はそれだけならもう行くよ」
秀真は質問に答えると、私は手を引いて公園を通り抜けた。

