すると、

「特に何もしていないよ。私、友達はいないから。」

と、少し悲しそうに呟いた。だから、

「私が、貴方の『友達』になるよ。」

と、言った。

「ダメかな」

と、聞くと、

「ありがとう。」

と、少し照れながら言った。

最初は、同情で友達になってしまった。

けれど、この選択は間違っていなかった。

〈結菜side end〉