苺ノ記憶

「その話はほんとだよ」



そう言ってやってきたのは
何故か傷だらけの雷輝だった。




「俺聞いちゃったんだ。二人が放課後に話してるの。」



雷輝は言葉を続ける

その間も央玖斗はずっと雷輝を睨んでいた。




「幸奈となんて別れて、あたしと付き合お?幼馴染みなんだし。恋に落ちるのは当たり前じゃない?って、その女が言ってるの」


雷輝は倒れ込む聖良を指さす




央玖斗は黙ったままだ。




「黙ったままってことは事実なんだよな?央玖斗?」



雷輝は央玖斗君に詰め寄る




「聖良は、、っ。そん、、、な、ことっ...」



今にも消え入りそうな声だった