「あの人の縄もといてあげてよ」



さっき助けてくれた人を指さしながら
聖良が央玖斗君にいった



央玖斗君がそそくさと縄を解く


「あ...ありがと」


その人はハニカミながら言った



「おう、怪我ひどいけど大丈夫か?」



央玖斗くんは傷を触りながらいう。



「だ、大丈夫っす、水優知りませ、、んか?」



水優の知り合いかな??



「あ!君が智くんか!水優なら別のところにいるよ」



央玖斗くんは納得したように聖良の方を向く。







それが少し遅かった。





「聖良ッ、あぶな...」



────ガツンッ


央玖斗くんの言葉を遮り
鈍い音がひびきわたる



それに合わせるように聖良が倒れる