「てめぇな、自分の立場わかってんのか？？？」


もうひとりの男が
その子に駆け寄る



「お前の女の裏切りのせいでこの女はここに連れてこられてるんだぞ？？」



裏切り？？



「ちょ、だまれ！」


足を抑えながら男はもうひとりの男に口止めをした


一瞬私の方を見て
二人共口を結んだ。



「とっ！とにかく、お前はじっとしとけ、わかったか！？！？」




二人の男はその子を殴ったり蹴ったり。


静かな倉庫に
鈍い音がずっと鳴り響いていた。




男の子はぐったりとしたまま動かなくなった。




「気失いやがった、だっせぇな」


わたしもこんなになるのかな。
絶望を抱きながら。



目を瞑っていた