「美蓮の場所は!?」



海斗くんが聞く



「ここからずっと南の海沿いの倉庫、、」





「クソ、雷輝たちの溜まり場じゃねーか」



舌打ちをしながら央玖斗君がいう。



「俺はいけない」



海斗が突然言い放った



「なんで!?」



聖良が目を見開いて驚いていた。



「何度も言ってるだろ。俺は美蓮に嫌われなくちゃいけないんだ」



央玖斗は深いため息をついた。



「じゃあ、美蓮がどうなってもいいんだな?雷輝なんかの好きにさせていいんだな?」



央玖斗は淡々と続ける




「俺はわかる。大切な人を助けられない辛さ、しんどさ。苦しさ」




海斗は歯を食いしばっている。



「ほんとに美蓮のことを嫌いになるつもりなら、あたしはお前のことを一生許さない」


聖良が言う。


「お前さ、ずっと美蓮と一緒にいて、ずっと守るって、結婚するって約束したんじゃないの?ねえ」



昔の話だ。
海斗はそう、受け流した