あたしは力いっぱい谷村をゆさぶった



しばらくすると谷村があたしの手をつかむ




「離して!!」


力が強すぎる
勝てないッ、、、、


「聖良目閉じろ!」



どこからともなく聞こえる聞き覚えのある声に
あたしは反射的に目を閉じた



次の瞬間には掴まれていた手は離れていた




「お前なんかの好きにさせるか!!」


央玖斗だった、
走ってきたのだろうか


息が上がっている



「俺に手出したら、お前らの族と抗争になることくらいバカなお前にだってわかるだろ?」


地面に倒れ込んだ谷村が言う。



「じゃあ逆に今おまえが俺達の仲間に手出したら美蓮ちゃんにバレておじゃんになっちゃうんじゃーねの??」



央玖斗は谷村の痛いところをつく



「まあ?仲川を潰せばお前にだって這いつくばって謝ってもらうさ」



捨て台詞をおいて谷村はこの場をあとにした