「美蓮さ覚えてる?幼稚園の頃」




雷輝が唐突に口を開く




「幼稚園?」


私はその時あの夢を思い出した
幼稚園の砂場で仲のいい男の子と



将来の話をしたんだ。


実は私がこの学校に戻ってきたのは
夢に出てくる
私の一番大切な記憶その記憶の中に出てくる


一番大切な人を探すこと





「もしかして、、、私の隣にいてくれたのは雷輝だったの??」



震える声を無理やり言葉にした。






「俺もあの時から忘れることなんてなかったんだよ。美蓮。」







やっと見つけたんだ。
私の記憶に。記憶の一番大切な部分にいてくれた人を。






「あの時からずっと好きだった。美蓮」




雷輝からの告白
これを私は12年間も待ち続けていたんだ。




「待っててくれてありがとう。こちらこそよろしくね。雷輝!」