私は水優、聖良、央玖斗くんにとりあえずプリントを渡した。





そしてゆっくりと2年B組のドアを開ける。




「何してんの」


「ひゃっ」





後ろから急に声をかけられたから、ビックリして変な声がでた。




声の主は聖良だった。





「ちょうどいいところに!!!あのね、、これ先生に頼まれて、、、、、谷村雷輝君って、どの人かわかる?」





タジタジしながら聖良に尋ねる





「ああ、美蓮知らないんだ。あの子だよ」



そう言って聖良は私の人差し指を持って
特徴のある人の方へ向けた。





笑顔がとても無邪気で
かっこいい男の子が机の上に座って男の子たちと談笑していた




「谷村~!」



聖良がおもむろに彼の名前を呼ぶ





────ドクンドクン


心臓が激しく高鳴る






「岩崎よんだ?なに?」



雷輝くんが聖良の方を向いて言った







「この子が渡したいものあるんだってさ、ね?美蓮」





聖良がニヤつきながら聞いた
この調子だとぜったい気付いてる