たぶん、私と涼生以外誰もいなくなってしまった。


「あ、涼生!ごめん!待たせちゃった?」

「いや。べつに。」

「あ、そっか。で、話したいことってどーしたのー?」

「っ…俺のこともう嫌いっすか?」


「え……」


一瞬時が止まったように思ってけど、涼生の風に揺れる髪をみて


止まっていないことが確認された。笑


「え?どーしたの?」




「そ、それは…俺が……先輩のこと……」


そこまで言って、顔を赤くして下を向いた涼生…

「ん?」


と優しく聞くと、


「好きです。」


と、言った涼生。