その日もいつものように、図書室で友梨といっしょに、

本を読んでいた…

するといつもなら、私達以外誰も来るはずがないのに、

ガラッと大きく音を立て、誰かが図書室に入ってきた…

私と友梨は顔を見合わせ、入口の方を覗いてみると、

そこに居たのは……

りょうせいだった……

涼生は入ってくるといきなり、

「柏原さん…やっと見つけた…
最近元気無かったから心配しとったんじゃ…
なんかあったん?」

私は涼生の優しさに今まで我慢していた涙があふれでてきた…

涼生と友梨は私が泣き止むまでそばにいてそっと、背中をさすってくれた。

その暖かい手の温もりを私は忘れることはないだろう…

私は、なきやみ涼生に詳しく話をした…