爽やかな朝。五月の風が頬に優しくあたる。

僕、河瀬レオには幼馴染みである女の子がいた。
僕は彼女にひっそりと恋心を抱いていた。

彼女は、小4の時に新潟からここ、北海道にやってきた。
なぜ引っ越して来たのかは未だに聞いたことがない。
聞けば済む話ではあるが、皆、聞けないのだ。
その話をする瞬間、彼女の目つきといい声といい。全てが怖くなるらしい。
学校には親の転勤だと聞いているらしいがそれだけであの豹変ぶりはないだろう。きっと他に理由があるはずそう思って僕はクラスメイト何人かに聞き込みをしてみた。だが、みんな知らんとばかり。
そんな中、有力だと思われる情報があった。