「美琴先輩、まだ全部調べきれていないのですが・・・」

「あ、そのことじゃないのよ。協力してくれているあなた達に私たちのことを話さないのはどうかと思っていたから。私たちの昔話を聞いてくれるかしら?」

「はい。でも大変失礼かとは思ったのですが少し調べさせてもらいました。」

そう、でもそれだけではないのよ。

調べられないものもあるから。

「あまり良いものではなかったでしょう。それに、私たちしか知らないこともあるの。質問はあとで聞くから、私が、言葉が、詰まっても聞いて。」

「分かりました。」

紅雅さんには、冬馬を見てもらっている。

ここには私、悠雅、聖也の3人だけ。

私に話せるかしら。最後まで。