春斗先輩のクラスの廊下をブラブラ歩いているときだった。

後ろから

『美桜ちゃん…?』

と呼ばれ振り向くと翔先輩だった。

『あっ!!お、おはようございます』
と私は少し焦ったように挨拶した。

『アハハ…どうしたの?このへんにいるなんてめずらしいねぇ!!人探し??お目当てな人でもいるとか??笑』

と言われた。私は思わず顔が赤くなってしまった。そんなときだった。

『私、小春っていいます!!憧れの先輩がこのクラスにいるんです!!』と小春が答えた。

私は小春がこんな風に言うと思っていなかったがナイスフォローをしてくれた。

『へぇ~!!小春ちゃんって言うんだ。このクラス以外に人気あるからねぇ!!毎日のように女子達が見に来てるよ!!』
『だってかっこいい先輩多いですもんね!!でも私たちも負けませんから!!』
と小春が言うと


『そっか!!じゃ頑張ってね!!影ながら見守ってるから~!!またいつでものぞきにきなよ~』

と言われなんだか心強くなった。


『小春!!ほんとありがとう!!』

私は嬉しくて泣きそうになった。