「手伝ってくれないならもう1発蹴り飛ばしてやろうか?」


「はッ!?それはマジ勘弁だっつーの!

...ったく、昔からの口が悪いこった。

それでも女...いや、何でもない」


ヴェッカーは両手で口を押さえて、言葉を閉ざした。

今度余計な事を言ったら、本当に私に殺られるとでも察したんだろう。

ご名答その通りです。

でも言わなかったから、今回だけは見逃しておこう。


クローゼットから服など必要な物を取り出して、ソファに投げ捨てる。

そして、壁に寄せて置いてあったキャリーバックをヴェッカーか持ってきてくれたので、その中にすべて突っ込む。

拳銃やダイナマイト、毒薬は別のカバンに入れた。