「ふざけないでよ、最っ低っ!!」

そんな声が聞こえてきて
見知らぬ彼女が隆ちゃんに手を上げた時、

バシッ!!!!!!!!!

ビリビリと頬に痛みが走る。

あ、口切れたかも。。。


でも、間に合った。。。
全速力で走ったかいがあったな笑

「…り、い。」

ボソッと隆ちゃんの声がして

ハッとして彼女が

「…っ何この子!この子もそうなのね?!ほんとになんなの!

貴女、ごめんなさいね?でも、いきなり出てきちゃダメよ、こんなふうに痛い目見るわ。何人の女と関係を持ってるのか、わかんないわよ!」

そう言った彼女は、颯爽と帰っていった。

「なにやってんの、内崎先輩。」

さっきは、りいって呼んでくれたのにな。

そんなこと言葉になんて出せないから、

「たっ、高野くんをね、た、たまたま見かけて、そしたら叩かれそうになってるからついっ…。
ゴメンね?迷惑だったよね?そ、それじゃあ!」

そう言って慌てて去ろうとしたら、

ガシッ!!!!

「…。」

無、無言。。。

い、痛いな、掴まれてる腕。

そんなことも言えず…

「…ど、どした?」

そんなことしか聞けずに、相手の反応をただ待っていた。

「口切れてる…。ごめん、冷やし行こ。」