好きになってよ。【未】

「…幼馴染だから。それと、あいつに呼ばれた。」


「…え?」

「なんでいるのって言う返し。」

あぁ、さっきの。

心の声が漏れたかと思った。

こういうとこちゃんと聞いてるんだよね。
てか、

「…あいつ?」
「…お前のダチの、女のあいつ。」





「…朝妃?」


「…あぁ、そう、朝妃先輩。」


名前覚えてないのか、いや、恋人の名前だろおい。

そんなの怒らないといけないのに、

そこまで大切にしていないのかと思うと
ホッとしてる自分がいる。

友達なのに、朝妃のこと。

「…ちゃんと覚えておいてあげて。大事にしてあげてね。私はもう帰るね。

ありがとね?それじゃ。」


ホッとした自分を誤魔化すように保健室を出た。


「…何なんだよ、あいつ。」




そんな声をかき消すように。