好きになってよ。【未】

「ごめんね。怖がらせた?俺は、あいつじゃないから何もしないよ。
俺の名前は優。辻優。あいつのダチ。同じクラス。」

辻優(ツジ ユウ)。

軽く自己紹介してくれた彼の言葉。

「やっぱり、知ってるんだね、中3の時のこと。」

「…ごめん。聞いてる。だから、一目でわかった。」

思い出したくもないあんなこと。

「おい、理笑!大丈夫かよ!顔真っ青だぞ!保健室行くか?!」

忘れてた頃に出てきた孝。

そうだ。今お昼だった。

周りを見てみると、未だ、私と辻くんに視線が注がれてた。

気になるよね、そりゃ。人気ものが来ると。


「ごめんごめん!気分悪くなっちゃった!
保健室行ってくるね!4人でご飯食べちゃってなよ!」


この場に居たくない。

全て知ってる辻くんと。

何も知らない孝と朝妃。

そして、私を振り回す隆ちゃん。

無理だ、もう。

あぁ、まただ。

周りが黒く見える。。。


「…ごめんなさい。」



バタッ。。。



『理笑っ!!!!!!』


そんな声も届かずに、目の前が真っ暗になっていった。