隆ちゃんの部屋は2階の一番奥。

勝手に上がれって言われたので行きます!

もう、どうなっても知りません!

ガチャッ。。。

「お邪魔しまー…す。」

整理整頓もできててモノトーンで統一されてる部屋。


「何も変わってないな。」

本棚には相変わらず好きな本ばっかりなとことか、折りたたみ式の机は座りにくいからずっと閉まってあるとことか。

「隆ちゃんのにおいだ…。」

「…お前いつの間に変態になったの。」

「わっ!!…り、高野くん…。」

びっくりした…。。。

余韻に浸ってたら戻ってきてたみたい。

危うく、隆ちゃんって呼びそうになった。

引きずり過ぎだな、昔のこと。

今は何も関係ないのに。。。

「…座って。」

手を引かれて座った先はベットの上。

「あ、ありがと…。」

((ドキドキする。))

この心臓の音が聞こえて欲しいような欲しいような。

隆ちゃんは、濡れたタオルで頬を冷やしてくれた。

「…あうちっ。」

今まで感じなかった痛みがじわりじわりとくる。

爪があたって少し血が出てるほっぺには絆創膏を貼ってくれた。

「ん。終わり。ちゃんと冷やしておけよ。」

「…あり、がとね?」

「ん。悪かった。なに緊張してんの。そんな緊張しなくてもいいのに、何もしないから。」

全部伝わってるんだ、隆ちゃんには。