ゴシゴシ目を擦って、小さく息を吐く。


愛乃へのオレからの手紙専用箱に手紙を入れて、オデコにキスを落とした。


住所代わりにその日の日付と愛乃の名前が書かれた封筒を彼女が開ける日がいつ来るのかは、神様にしか分からない。


だけどオレは信じてるから。


また絶対にお前とオレが笑い合える日が来るって、信じてるから。


「愛乃、じゃあな……また来るから」


お互いの想いをしたためた手紙が入った箱同士を、コツンとぶつける。


君が2ヶ月振りに目を覚まして、オレが人目も憚(はばか)らず号泣する日まで、後5日の出来事だった。









――――END――――