その量はもう結構な量になっていて、4通目の時愛乃のお母さんが用意してくれた箱に全部入れてある。


愛乃が元気に学校に通っている間は真っ直ぐなコイツと違って、こっちは当たり障りのない手紙しか書けなかった。


でも今は、きちんと愛乃の事を想って書いている。


早くコイツが目覚める様に。


早くまたオレに手紙を書いてくれる様に。


早く……もう一度、明るい笑顔と元気な声で『創嗣!』と呼んでくれる様に――――…


「チッ……情けねぇぞオレ」


ジワッ…と滲んだ涙は、愛乃の姿をきちんと見たいオレにとってはジャマなだけ。