私は帰るためにカバンの中を整理して、すぐにチョコを取り出せるようにした。




「じゃーね茜ー。バイバーイ!」



「おー、じゃあな。また明日ー」




梨衣名に別れを告げると、岡島に襟首を掴まれるとグイッと引っ張られ、岡島の胸にぼすっと倒れこんでしまう。




「いつまで待たせてんだ。さっさと帰るぞ、このグズ」



「な、なんだよ!」




私は岡島を睨み上げた。



するとふっと見下すように笑われた。




「ほら行くぞ」



「うわ!ちょ、待て!」




私は腕を掴まれて教室の外に連れ出されそうになり、急いでカバンを取った。