「おいっ、早く陛下を呼んでこい!」
耳元で誰かの怒鳴り声がする。
陛下って誰?
私は…生きてるの?

閉じていた目をそっと開けた。
「目を覚ました…っ、漆黒の瞳…!!」
顔を覗き込んでいた人と目が合った。
とても日本人とは思えない風貌なのに、日本語を喋ってる。


「ダルク、どういうことだ?」
突然、別の声が聞こえた。