その後の食事会は楽しいものだった。
常に側にカムイかダルク、コルディアがいてくれたし、他の人達も皆笑顔で接してくれた。

「エステル様、お初にお目にかかります。グランと申します。以後お見知り置きを。」
コルディアと料理を食べていると、身長がとても高い男性が挨拶をしてきた。

「あ、グランじゃん！相変わらずでかい図体してるね。」
コルディアはグランと顔見知りなのか、笑顔で喋っている。

「初めまして…あ、私のことはエステルって呼んでください！私もグレンって呼びますから。」
エステルも、グレンの大きさに若干驚きながらも笑顔で挨拶をした。



そして、グレンの後ろに隠れていたダルクと四人で会話に華を咲かせた。



そんな様子を会場の隅からカムイがゲリールと共に見ていた。

「良かったですね。みんながエステル様を受け入れてくれて。」
ゲリールは笑顔で喋っているエステルを見ながら言った。

「あぁ。お前のアドバイスのお陰だ。ありがとう、ゲリール。魔女の調査もな。」
カムイはそう言って会場を去った。